学校施設管理のDIY

学校施設管理に20年以上従事してきた学校用務員によるかんたんDIY術の紹介です。

家庭用100V溶接機の使い方

家庭用100V溶接機を使用しています。
力のない溶接機なので強度不足になりますが知恵で実用化しましょう。
これから購入するのであれば、直流のインバーター付きのものがおすすめです。
溶接棒が母材にくっついてうまくできないという人も簡単に行うことができます。



 

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簡単にできる点付けのアーク溶接

2019年01月06日 15時32分

アーク溶接すれば金属が丈夫に接合すると思いますよね。

でも、見た目には綺麗に溶接できたと見えても、きちんと内部まで溶接できているかは疑問です。
家庭用向けに売られている低電圧のものなどは、どうしてもパワー不足で母材を内部まで溶かすことができないことが多いです。
かといって、薄物では穴が開いてしまったり。
ガス溶接などは学校の中では設備的にもちょっと難しいですね。
それと、もう1つパワー不足で絵のように片側にアークが飛んでしまい耐久性があまり無いです。

なので、いろいろな方法で便利に溶接しましょう。

まず、溶接機ですが、直流のインバーター着きの機種がオススメです。

すぐに母材に溶接棒がくっついてしまうという方は使ってみてください。

100Vでも簡単に面白いようにアークが飛びます。

溶接棒は低電圧用を使ってください。

ワイヤー式もありますが、リーズナブルなタイプで十分でしょう。

リベットのように軸を入れて溶接

鉄板などをを重ねて溶接する場合です。

つけたい箇所をドリルで穴をあけます。

穴の大きさのボルトや金属棒や釘などを通して出たところを少し残してカットします。

その出っ張った部分を覆うように溶接します。

鉄板に溶接されている部分は片側だけです。

回転できる接合なのでいろいろな場面で使えます。

ナットのまわり止め溶接

ものすごく簡単な溶接です。

母材にナットを付けたり、玉を作ってナットが回らないようにする溶接です。

母材とナットを接合すればボルトを締めるだけで取り付けができる、取り外し可能な製品を作れます。

例えばネジ山のついたキャスターなどです。

赤丸部分のナットを溶接する。

母材の赤丸部分に溶接の玉をつくり、ナットが回らないようにするだけでも良いですね。

もしくはボルトの飛び出た部分にアークを飛ばせばネジ山がなくなるので固定されます。
熱を防ぎたいときや小物加工に。

一瞬の溶接なので母材が熱しすぎるのを防げます。