学校施設管理のDIY

学校施設管理に20年以上従事してきた学校用務員によるかんたんDIY術の紹介です。

手作り品

手作りの便利道具や工具の紹介です。

こんな道具ないかなあとか、これは高いから作っちゃおうとか、そんなノリで作りました。

手作りだけではなく目からウロコのただの流用ってのもあります。

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掲示物を貼る|ピクチャーレールは使いづらい

2019年08月26日 22時42分

古い校舎ではどこでもガムテープを貼ったり、そこらじゅうに画鋲を挿したりしてましたね。

新しくなった校舎の綺麗な壁にはできませんよね。

ピクチャーレールが設置されてれば良いんですけど、どうも使い勝手が悪いようで、養生テープを貼られちゃったりしてます。

金属の窓枠に強力マグネットを使っても良いですけど、たくさん貼ったら、さすがに予算オーバーです。

そこで低予算で簡単にピクチャーレールらしきものを作ります。

実は簡単に垂木を固定するだけです。

たる木はそのままなので実際にはレールではないんですけど。

実はこれがすこぶる評判良いんです。

元々、よその学校でやっているのを見て参考にしたんですが、私はアングルで設置するようにしました。

金属部分はドリビス、壁にはノープラグのコンクリビスで固定します。

先ずは壁の端から設置するのでコンクリート部分です。

位置を決めて振動ドリルでノープラグのコンクリビスに合う大きさの穴を空けます。

ドリルで穴を空ける時は空けたい深さの位置にガムテープを貼って目印にしましょう。

見にくいですけどこんな感じです。

穴を空けたらアングルを当ててビスを打ち込みます。

アングルを付けたら垂木をのせます。

下から打つネジは交換が簡単なように一本でもいいと思います。

続いてドアの鉄枠部分にアングルを付けます。

そのまま打ち込みます。

同じように垂木を固定します。

連結部分です。

コンクリートの壁部分も同じです。

全面に施行する必要が無かったら金属のドア枠のみにアングルを付けたらいいと思います。

ドリビスで打つだけなのでインパクトのみでできちゃいます。

画鋲でもガムテープでもヒートンでもなんでも好きなように使えます。

汚くなったら、たる木を交換するだけです。

もう一つかんたんなバージョンで天井にヒートンをつけてます。

天井のボードは軽天ビスで打ってあります。

そいつを外しまして、

良いサイズのヒートンを入れちゃいます。

そこそこの物を吊れます。針金を張っても良いです。

どちらも簡単にできるのでおすすめです。

門前に掲げる掲揚棒の作り方

2019年02月13日 20時58分

竹を使って味のある掲揚棒を作ります。

まずは、程よい長さの竹を用意します。

学校に生えているものでいいでしょう。

陰干しでよく乾燥させておきます。

毎年、竹の間伐をした時の竹を干しておきましょう。

他にも色々使えますよ。

竹を選んだらよく磨きましょう。

端からビニールテープを半分重ねながら巻いていきます。

丁寧に巻いていきましょう。

白いビニールテープから巻いています。

20cmくらいですかね。

色を変えます。

黒のビニールテープを同じように半分重ねながら巻いていきます。


キレイに巻けています。

どんどん巻き続けていきます。

最後まで巻けました。

竹のサイズがちょうど良く節間20cmくらいになってましたね。

節間で色を変えていくのでも良いと思います。

アレンジしてください。
 

おまけ

掲揚棒を作ったので国旗や校旗の掲げ方を紹介します。

国旗などの順番、わかりますか?

国旗、市旗、校旗の揚げる順番なんですが、図のようになりますね。

真ん中が高い掲揚塔の場合です。

真ん中が高い掲揚塔なら真ん中が上位です。

オリンピックの表彰式を想像すれば思いだしますね。

それ以外は左上位です。

ですので式の舞台の後ろに掲げるのは国旗→市旗となりますね。


式典などの舞台の後ろは目立ちます。

私もわからないのが、3本同じ高さに並んだ掲揚塔なんですが、真ん中を国旗にしてました。

一説には左から国旗→だそうですが、真ん中が最上位とする説もあって、昔から記録写真を見て真ん中に国旗で揚げていたので、変える勇気がなく、なんとなく、そのままです(笑)

これが正解?

覚えておけば行事のたびに大騒ぎしないですみますけど正直コレだってのがないです。

用務員的には頼られるポイントなんですけどね。

ホワイトボードの再利用

2019年01月25日 22時08分

粗大ゴミにホワイトボードの掲示板が出たりします。

キャスター付きで体育館や外などで使用していたようですが、キャスターが過酷な使用で壊れます。

キャスターを直したりもしますがこれでもかって破損で修復不能なことが多いですね。

ボード部分だけでも取っておいて置きたいですがそのままでは重いしデカイのは保管場所もありませんよね。

そんな時おすすめなのがホーロー部分だけにして保管するんです。

まずは、土台やまわりのモールなどを外して、ベニヤ板に接着されたホーローだけにします。

その状態で保管してもよいのですが5mm合板が接着してある状態だけでもかなり重いです。

ベニヤ板を外したいですが、強力な接着なんですよね。

ベニヤ板の外し方ですがベニヤ板側を電動カンナやサンダーで削ります。

私は画像のようなディスクグラインダーを使ってます。

全て削らなくても大丈夫です。

2mmくらいに薄くなるとたわむようになって数カ所にノミを入れると残りの部分がスクレイパーなどでペリペリ剥がせるようになっちゃうんです。

剥がしたら、丸めて保管できるようになるので場所を取りません。

利用法ですが壁に直接貼って周りに枠をうってもいいですし、黒板まわりの棚などに貼っておけば、マグネットも付けておけるのでとても便利です。

貼るときは軽くなっているので事務用の両面テープでも仮固定ができるので簡単に施工できます。

棚のスライド扉に貼り付けています。

職員室の黒板の下の棚です。

鍵と取っ手の部分を開けてはめ込んでいます。

鍵穴と取っ手で挟んでいるので接着は両面テープのみです。

便利に使われています。

竹ぼうき用チリトリ

2019年01月06日 07時15分

学校の外周などの掃除は各学校によってやり方の違いがありますけど、近所の目もありますし良いアピールになるので毎日の日課にしたいですね。

毎日行うのなら簡単に手早く済ませたいところです。

休み明けはこれでもかってくらいのタバコの吸殻、空き缶、ペットボトル、そして寒くなって来ると落ち葉の山で大変ですよね。

何でもかんでもまとめて掃き掃除するためにために、こんなものを使ってます。


廃材をかき集めて作った竹ぼうき用のチリトリです。

これと竹ぼうきで外回り一周してきます。

90リットルのゴミ袋に合わせてつくっています。

竹ぼうき用ちりとりの作り方

材料

太い針金
アルミパイプ
ケーブルを収めるモール
ブリキのバケツの取っ手
クリップ三個

作り方手順

針金をこんな形に曲げます。

袋を入れる三角形と取っ手部分を形作ります。

アルミパイプを通して、ハンマーで潰して真ん中にクサビ等で打って、固定します。

これが握りなので、好きな角度に曲げます。

取っ手部分ができました。

重くなった時用の握りをバケツの取っ手で付けます。

固定しないで輪を作って通します。

こんな感じで巻きつけます。

90Lのビニール袋を通します。


出た部分を折り返しました。

モールをこんな風にはめます。

きれいに収まりまります。

クリップを三箇所につけます。


完成品です。

竹ぼうきを持って掃除にいきましょう!

空き缶やペットボトルを分別して、そのまま、外してゴミに捨てます。

重くなっても、真ん中の取っ手を持てば大丈夫です。

廃材利用の鞘の作り方

2019年01月06日 05時35分

塩ビ管で作る鞘

濡れたまま収納できる鞘を余った塩ビ管で作ります。

塩ビ管のサイズは刃物の厚さと幅、塩ビ管の内周を合わせて選びましょう。

刃の長さ分、切ります。

ヒートガンを用意しましょう。

サイズに切った塩ビ管とヒートガンです。

塩ビ管の全体を熱していきます。

ムラにならないようにまんべんなく熱を当てます

ヒートガンで熱しているところです。

段々と塩ビ管が柔らかくなっていきます。

柔らかくなったところで刃物サイズに切ったベニヤ板などを塩ビ管に挿入してはさみます。

ベニヤ板を挿入していきます。

柔らかくなった塩ビ管が凹んできます。

柔らかいうちに厚めの板ではさみます。

冷めるまでクランプで挟んでおきます。

このように木の板とクランプで挟みます。

冷めたらクランプを外して中に挿入してあったベニヤ板をぬきます。

完成品です。

鎌と野草掘りナイフの鞘を作ってみました。

きれいに鞘に収まります。

キャンプに使う包丁の収納にも最適です。

 

版画の板で作る鞘の作り方

いらない版画の板で鞘が簡単につくれます。

納める刃物の刃の部分より少し大きいくらいのサイズを二枚切り出します。

刃がちょうど入るように両脇に1cmくらいの板をハサミます。

ボンドをつけて接着します。

接着順と位置の図解です。

ボンドで張り合わせて、接着したらヤスリで整えて完成。

こんな感じで手に馴染むように削ります。

このあと革などでカバーすると完璧な仕上がりです。

革細工用の金具なども装着

ナタ用の鞘です。

ここまで仕上げると愛着もわきます。

革細工用の道具や金具なども最近はホームセンターでも購入できますよ。