学校施設管理のDIY

学校施設管理に20年以上従事してきた学校用務員によるかんたんDIY術の紹介です。

ロープの結び方|必須の結びと実践方法

学校は意外とロープワークが必要なんですよね。

普段の生活の中でも大変役に立つので、是非、覚えましょう。

学校に限らず、いくつかの結びを覚えておくと生活や遊びで役に立つこと間違いなしです。

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古紙の束ね方|バラバラにならない縛り方

2018年12月30日 22時40分

かんたんで素早くできてギュウギュウに締まってバラバラにならない古紙の束ね方を紹介します。

この方法のオススメなところは古紙をていねいに並べなくてもいいので作業が早く進みます。

年度末など古紙回収ボックスなどに入り切らずに山のように積んである様子が目に浮かびます。

まあ、皆さん忙しいのでこちらで束ねるしかないですね。

そんなこんなで身につけた最速技です。

大きい物もだいたいA4サイズくらいに折って適当に積みます。

私は持ち運びやすいように20〜30センチに積みます。

縛る前に束ねるヒモを用意します

学校御用達のスズランテープでもなんでも平気です。
二ヒロくらい。

(一ヒロは両手いっぱいに広げた長さです)

それを真ん中で折って下に置きます。

その上に古紙を積んでいきます。

このように置きます。

決めた高さになったらヒモをグルっと折り返して


半分に折ったところに通します。

そのままゆっくりと締め上げていきます。

ギュウギュウ言うまで締め上げます。

締まったら机の端に持っていきます。

半分机から出します。

締め上げたヒモを90度折って直角にまわします。

机の端から半分出ているのでぐるりと簡単に廻せます。

机の端を使うと作業が早くなりますよ。

一周させて画像のように通します。

位置を合わせながら再び締め上げます。

これまたギュウギュウ言うまで締め上げます。

画像のように一回通して締めます。

緩まないように交差したあたりを指で抑えておくと良いと思います。

出来上がりです。

ギュウギュウに締められているので解けません。

投げても平気です。

集積所には投げ込んでます。

最初に紐を二重にしないで輪を作って紐を節約しても出来ますが強度が弱くなると思います。

安いビニール紐などでも強くしばれるのでおすすめです。

みんなに教えましょう。

ロープの束ね方とヒモのよりかた

2018年12月30日 23時59分

運動会などでのロープ張りで長いロープを使う時に倉庫から出したら絡まっていたりキンクして折れていたりで準備の始めから厄介な状態に陥ることが多くありませんか?
倉庫にしまう時に次に使いやすいようにすることがとても大切です。
そのためのロープの束ね方とヒモのよりかたを説明したいと思います。

ロープの束ね方

ロープを保管する時の束ね方です。
特にキンクしがちなトラロープで説明します。

よりをとりながら束ねます。
束ねていく時によりが取れていないとロープが輪にならずクロスしてしまいます。
手のひらと肘でクルクル巻く人がいますが絶対にやめましょう。
必ず輪にならずに八の字になってキンクしてしまいます。
慣れないうちは丁寧によりを取りましょう。
慣れてくると自然とスピーディーになります。

いい感じで束ねたら結んでいきます。
片側のロープを半分に折り返します。


もう片方のロープで巻いていきます。

三回くらい巻いたら折った輪に通します。

輪の方の端を引っ張って、輪を締めて、出来上がり。
いわゆるハンギングノットと呼ばれる結び方です。



ヒモのよりかた

卒業式、入学式、その他式典では紅白幕を張りますね。
そんなとき、よく見るのが、よりひもがほどけているんです。虎ロープなんかだと、切ってしまえばいいんですけども、紅白幕などは短くなっては結んで張れなくなってしまいます。
ロープのより方を説明します。


まず、ほどけた紐の巻き方向を確認します。

右巻きか左巻きかですね。

絵の緑色の巻きです。

紅白の紐が右巻きなら、ほどけ始めの部分から

赤ヒモを右にねじりながら、白ヒモの上に重ねる。

絵の水色の方向の巻きです。

このあと、重ねた所を押さえながら、今度は、白ヒモを右にねじりながら、赤ヒモの上に重ねる。

これを繰り返して行くだけです。

より方を簡単に説明すると、最初の束ねた部分をねじりながら、その反対方向に巻いて行く
だけです。

紅白幕のヒモは赤赤白の3本よりですが、2本でも3本でも4本でも同じように順番に巻いて行くだけです。
順番がわからなくなるようでしたら一つ一つの紐に違う色のビニールテープ等を巻いておくとわかりやすくなります。

端までできたら、末端処理もしくは簡単に白や赤のビニールテープで止めても良いです。

みんなで覚えて、卒業式や入学式、周年行事などに備えましょう。

杭に縛ったり袋を締める結び方

2020年01月29日 05時44分

仮に結んでおく時や袋の口を締めたり応用の効く結び方です。

杭に縛る結び方

運動会の時に校庭にロープを張る場合に必ず使いますね。
杭に輪がある時に先に杭を地面に打ってあとからロープをかけます。

輪に通します。

通した輪を反対側にかぶせます。

ここから通して反対側に被せて締めます。


このようになり完成です。

これを杭に連続してかけていきます。

棒杭に結ぶ

ただの棒などに固定するときの結び方です。
巻き結びでも結べますが虎ロープのような化繊ロープでは滑ってしまいます。
いろいろな場面で応用できますので特にオススメです。

輪を作ってかぶせます。

輪を作ってこのようにかぶせます。

交差した部分の上側の方を掴んで下をくぐらせて杭にかぶせます。


ここから掴んだロープを下にくぐらせて、上にかける。

下から回したときにロープがクルッとひっくり返ります。

回した輪を上にかぶせる時にはこのようにクロスしてます。

通して高さを揃えて締めます。

結び目はこのようになってます。

ぎゅっと締めます。

完成しました。

滑りにくい結びです。

先に結び目を大きめに作って袋の口に通して締めれば袋縛りになります。

袋を締める

杭に縛る結び方でも袋は締められますがきちんとした締め方も紹介します。
簡単にできる袋縛りの結び方です。
袋の口にロープをまわします。
袋の口を折って青い矢印に沿って通します。

ゆっくりと締め込みます。

結び目と袋の通し方です。


完成しました。
覚えにくい時はひと結び作って隙間に袋の口を折って通すでも良いとおもいます。


棒杭に使う結び方では砂利などの細かくないものの口を縛る時に。
袋を折っている方はセメントなどの粉モノを結ぶときに使っています。


 

落下防止の結び方

2019年01月08日 22時45分

落下防止ハーネス付けて剪定などの作業を行いますが、一ヶ所だけでは枝が折れたり、フックのかけ替える時にかけ損なったり、ひとつでは不安です。

かといって、2つのフックをかけて剪定作業ってのも、大変ですよね。

私は樹木にロープをかけてしまいます。

重しをつけて投げるのもよし、長い棒で重しをつけた部分をひっかけて枝にかけるもよし。

1mくらいの木にかけたロープよりも細いロープで輪を作ります。

落下防止の結びをぶら下がったロープにかけます。

安全帯またはカラビナをかけます。

作業で留まる時はそのまま枝や幹にかけて下さい。

安全帯を付け替える時の落下防止だと思ってください。

絵では登る時と落下時の作動も説明してます。

あくまでも、保険ですので安全帯はきちんとつけてくださいね。

覚えておきたい結び方

2019年01月16日 23時17分

実用的にもぜひ覚えていただきたい結び方をいくつか紹介します。

頭で覚えるのではすぐに忘れてしまうので実際にどんどん使って手に覚えさせましょう。

舫い結び

基本の結びですね。

船をつなぎ止めるための結びです。

まずこれで立木やアンカーに結ぶという感じです。

まず適当な位置で折り返します。

作りたい輪の大きさに合わせてクルッとひねって輪を作ります。

輪のひねる向きは手に馴染むように覚えさせましょう。

できた輪にロープの先端を通します。

青い矢印のように通します。

結び目がずれないようにしめていきます。

完成しました。

結ぶのも結び目を解くのもかんたんです。

機会があれば結んで手に覚えさせましょう。

忘れないコツは普段の生活に組み込むということですね。

タヒチアン舫い結び

ちょっと特殊なもやい結びです。

一瞬で結べて出来るとカッコイイです。

これも体に覚えさせましょう。

最初の持ち手です。

この時に持ったロープの長さで輪の大きさが決まります。

色々試して覚えましょう。

ロープが青い矢印のように巻きつくように叩きつける感じです。

交差した部分に一周巻きつきます。

持ち手にできた2つの輪の右手の方を左手の輪に通します。

右手の輪を左手の輪の中に入れます。

右手をロープの根元側に持ち替えて、一気に引っ張ります。

素早く引っ張るのがコツです。

完成しました。

実用面でもパフォーマンスとしても覚えておいて間違いないです。

ディズニー映画のモアナの伝説の海に出てきます。

巻き結び

よく言われる覚え方はアンダースロー二回です

ロープを張ったまま仮に結ぶときなども便利です。

紅白幕を張るときなどですね。

巻結びの結び目です。
とにかく手に覚えさせましょう。

横断幕等を単管パイプ等に結ぶ時、巻き結びの様な結び方でないと、強い風が吹いた時など、ロープが切れてしまうこともあります。

もしくは、強く締まり過ぎて、ほどけなくなります。

 

穴やヒモのない布の張り方

穴のない布などロープを結ぶところがない場合の結び方です。

作業中のとりあえずの雨よけとかキャンプなどでも使えますよ。

ブルーシートでタープができます。

石などに布を被せて、巻き結びで結びます。

これだけです。

中に入れる石などはシートに傷や破れがないようになるべく丸いものを選びましょう。


かんたんタープの結び方。
シートに結べたら反対側を結んで張ればタープの出来上がり。

完成図
遮光カーテンを張るときなどにも良いです。

 

トラッカーズヒッチで物干し、万国旗を挙げる。

まずは、片側をねじ結びなどで結びます。

立木やポールなどに回して折り返して数回巻き込みます。

ねじ結びで立木に結んでいます。


続いて、途中のロープを持ってひねります

張る部分の終わりひとヒロぐらいでいいと思います。

この部分は色々なやり方がありますので自分にあったものを見つけてください。

私は用途によって使い分けます。


ひねって輪を作っています。
1〜2回とありますがクルッと1回でも問題無いです。
ロープを二重にして引っ掛けるパターンもありますが滑って解けることも多いので紹介しません。
できた輪にもう一つ輪を作るようにロープを通します。
必ず前側でなく後ろ側から取ってください。
新しく作った輪のほうがロープを締めるための輪です。


締め込み用の輪です。
締め込んでできた輪に立木やポールを回したロープを通して締め込みロープを張ります。


ロープを張っている図

張れたところで再び立木を回して2〜3周ロープをまわします。

張る強さはかけるものの重さやロープの太さなどで変えてください。

張ったあとの固定するロープのまわしかたです。
このあと緩まないようにとめます。
張ったまま固定できれば、どのようなむすびかたでもかまいません。


最後の結びのはこんな感じで。

強く張れるのでキャンプで洗濯物を干したり、運動会で万国旗のロープを掛けたりと、用途は無限にあるのではないでしょうか?

ご活用ください。