学校施設管理のDIY

学校施設管理に20年以上従事してきた学校用務員によるかんたんDIY術の紹介です。

覚えておきたい結び方

2019年01月16日 23時17分

実用的にもぜひ覚えていただきたい結び方をいくつか紹介します。

頭で覚えるのではすぐに忘れてしまうので実際にどんどん使って手に覚えさせましょう。

舫い結び

基本の結びですね。

船をつなぎ止めるための結びです。

まずこれで立木やアンカーに結ぶという感じです。

まず適当な位置で折り返します。

作りたい輪の大きさに合わせてクルッとひねって輪を作ります。

輪のひねる向きは手に馴染むように覚えさせましょう。

できた輪にロープの先端を通します。

青い矢印のように通します。

結び目がずれないようにしめていきます。

完成しました。

結ぶのも結び目を解くのもかんたんです。

機会があれば結んで手に覚えさせましょう。

忘れないコツは普段の生活に組み込むということですね。

タヒチアン舫い結び

ちょっと特殊なもやい結びです。

一瞬で結べて出来るとカッコイイです。

これも体に覚えさせましょう。

最初の持ち手です。

この時に持ったロープの長さで輪の大きさが決まります。

色々試して覚えましょう。

ロープが青い矢印のように巻きつくように叩きつける感じです。

交差した部分に一周巻きつきます。

持ち手にできた2つの輪の右手の方を左手の輪に通します。

右手の輪を左手の輪の中に入れます。

右手をロープの根元側に持ち替えて、一気に引っ張ります。

素早く引っ張るのがコツです。

完成しました。

実用面でもパフォーマンスとしても覚えておいて間違いないです。

ディズニー映画のモアナの伝説の海に出てきます。

巻き結び

よく言われる覚え方はアンダースロー二回です

ロープを張ったまま仮に結ぶときなども便利です。

紅白幕を張るときなどですね。

巻結びの結び目です。
とにかく手に覚えさせましょう。

横断幕等を単管パイプ等に結ぶ時、巻き結びの様な結び方でないと、強い風が吹いた時など、ロープが切れてしまうこともあります。

もしくは、強く締まり過ぎて、ほどけなくなります。

 

穴やヒモのない布の張り方

穴のない布などロープを結ぶところがない場合の結び方です。

作業中のとりあえずの雨よけとかキャンプなどでも使えますよ。

ブルーシートでタープができます。

石などに布を被せて、巻き結びで結びます。

これだけです。

中に入れる石などはシートに傷や破れがないようになるべく丸いものを選びましょう。


かんたんタープの結び方。
シートに結べたら反対側を結んで張ればタープの出来上がり。

完成図
遮光カーテンを張るときなどにも良いです。

 

トラッカーズヒッチで物干し、万国旗を挙げる。

まずは、片側をねじ結びなどで結びます。

立木やポールなどに回して折り返して数回巻き込みます。

ねじ結びで立木に結んでいます。


続いて、途中のロープを持ってひねります

張る部分の終わりひとヒロぐらいでいいと思います。

この部分は色々なやり方がありますので自分にあったものを見つけてください。

私は用途によって使い分けます。


ひねって輪を作っています。
1〜2回とありますがクルッと1回でも問題無いです。
ロープを二重にして引っ掛けるパターンもありますが滑って解けることも多いので紹介しません。
できた輪にもう一つ輪を作るようにロープを通します。
必ず前側でなく後ろ側から取ってください。
新しく作った輪のほうがロープを締めるための輪です。


締め込み用の輪です。
締め込んでできた輪に立木やポールを回したロープを通して締め込みロープを張ります。


ロープを張っている図

張れたところで再び立木を回して2〜3周ロープをまわします。

張る強さはかけるものの重さやロープの太さなどで変えてください。

張ったあとの固定するロープのまわしかたです。
このあと緩まないようにとめます。
張ったまま固定できれば、どのようなむすびかたでもかまいません。


最後の結びのはこんな感じで。

強く張れるのでキャンプで洗濯物を干したり、運動会で万国旗のロープを掛けたりと、用途は無限にあるのではないでしょうか?

ご活用ください。