学校施設管理のDIY

学校施設管理に20年以上従事してきた学校用務員によるかんたんDIY術の紹介です。

藤の花を咲かせましょう

2019年04月24日 22時45分

毎年開花を楽しみにしている樹木はいくつもありますけど藤の花は是非咲かせたいですね。
立派な藤棚がある学校は多いですけど強剪定で枯れてしまったり、つるばかりが伸びて花芽がつかなかったりすると多少なりとも責任を感じてしまいます。
剪定の本などで勉強してもツル性の植物などは枝の数が多いし棚の上での剪定でわけがわからなくなるというのもあるのではないでしょうか?
適当だけど花が咲く剪定方法です。
剪定の時期なんですけど私は年に2回します。

1回目の剪定

一回目は花が終わってツルと葉っぱがモリモリになって色々な所に絡み始めます。
周りの樹木や建物などに絡みそうなツルやビヨーンと一直線に棚から外れて伸びていく強い枝なんかを切ってしまいます。
切る位置はモサモサでわけわからないので刈り込み鋏でカットしても良いですが次の剪定のことを考えるなら切る位置を決めます。
藤の花の剪定位置
花芽がつく短い枝まで遡って切ります。
切り方は赤い線のようにカットします。
これにより切り口の部分が癒合しやすいです(切り口が上を向いてないほうが良いです)。
別記事で紹介しています。→植物ホルモンを利用した剪定

2回めの剪定

2回目の時期はズバリ12月の中旬ですね。
この期間からは外せません。
なぜなら剪定したツルでクリスマスのリースをつくるからです。
需要が多くなりすぎて1回目の剪定でわざとツルを切らずに伸ばしているくらいです。
剪定方法は1回目の図と同じですね。
冬の剪定の場合は葉っぱがないので花芽がつく枝などがよく見えますので剪定がしやすいと思います。

こんな風にカットして

短目の枝を残します。

これも外に伸びちゃってる枝をカットして

短めの枝を残します
冬の剪定だけきちっとやれば良いっちゃ良いです。
きちんと花芽を作ってくださいね。

こんな感じの枝に花がよく咲きます。
藤棚画像

赴任して3年目の藤棚です。

まったく花がつかなかった藤棚がこのやり方でだいぶ咲くようになりました。


私の簡単だけど充分な剪定方法を参考にしてもらえるなら
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