鉄の扉の修理
2019年04月23日 21時09分
学校の昇降口はアルミサッシが多くなってきましたが倉庫などでは意外と多いのが鉄の開き扉ですね。
重いのなんのって考えただけで「用務員じゃ修理できないっす!」ってなってませんか?こんなタイプのドアです。
頑丈そうですよね?
そーです凄い頑丈なんです。
修理と言っても経験上3パターンくらいですかね。
- 鍵穴のトラブル
- 上部のレールの歪みや滑車の調節ネジが緩んで下を擦ってしまっている。
- 下のはずれ止めのネジが緩んで落ちて擦っている。
鍵穴のトラブル
いたずらで何かを詰められていないかを見ます。
ゴミや砂がかんでいることもあります。
分解清掃して給油してほぼ解決です。
鍵の分解はタイプによって違うので説明が難しいですけど最近ではメーカーがWeb上で公開してる事が多いので検索してくださればスマホで確認しながらできます。
滑車の調節ネジの調整
古いレール(鉄骨)などでは長い年月の重みで下に歪んでくることもあります。調整の仕方を説明します。
カバーを外します。
新しい施工はみんなドリルビスですね。
はめるときにズレていても打てちゃうので穴の広がりに注意しましょう。(大きいサイズ入れればいいんですけど)
外れてレール部分が見えます。
カバーはとても重いので慎重におろしてください。
これが調節ネジ部分です。
この上部に滑車やローラーがついてます。
わかりやすいように図にします。
固定されているロックナットを緩めます。
ロックナットを緩めました。
次はネジの部分にスパナを噛ませる平になっている部分があるのでそれにスパナを噛ませて回します。
時計回りに回せば持ち上がってきます。
図では滑車が上下すると書いてますが正確にはドアが上下します。
そのままでも調整はできますがドアが重くて回すのが大変だと思います。
私のやり方は下にバールを噛ませます。
バールの平たい方を挿します。
バールを軽く踏んで持ち上げます。
持ち上がったらかんたんに調節ネジが回ると思います。
位置が変わったでしょうか?
あとはロックナットを締めて調整できました。
もう片方も同じように調節してドアを開け閉めして確認してください。
カバーを戻して調整終了です。
下部外れ止めの調整
下の部分の溝に外れ止めのローラーが付いていてそのネジが緩んで下を擦っていることがあります。ローラーとネジの回る回転が同じ方向なのでロックナットがきちんと締められてないとゆるんでいきます。
これは結構厄介なものです。
専門の業者にお願いするとドアを外したりして大がかりになるようです。
私のやり方は少し乱暴ですけど金も時間もかかりません。
見ての通り下を引きずっていますがローラーはほとんど見えません。
図にします。
ネジのシャフトにローラーがあるのでシャフトを時計回りにまわしてねじ込んだらロックナットを締めます。
しかし隙間がないのでシャフトを回せません。
そこで裏ワザ!
瞬間接着剤です。
シャフトが下に当たっているのでロックナットは下の方に緩めることができます。
薄いレンチかスパナでロックナットを上から見て時計回りにまわします。
ある程度緩めたら瞬間接着剤をロックナットとシャフトの間に流し込みます。
シャフトとロックナットを接着したら緩めたロックナットを締めます。
シャフトとロックナットがくっついているので締めるとシャフトが持ち上がります。
下が擦れなくなりました。
瞬間接着剤で大きいサイズのボルト・ナットならこんな風に供廻りをさせないでロックできます。
かんたんに緩めることもできますよ。
是非挑戦してみてください。